黄金のアデーレから「舞台はウィーン!」


映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」。


まだ観ていないのにも関わらず、調べていたらとても勉強になり、

お腹いっぱい、、、、という状態になりました^^;



・現在はニューヨークの5番街にある「ノイエギャラリー」に。

クリムト画「アデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像」を現在、見ることができるのは、NYです。

(私はウィーンのベルベデーレ宮殿で観ていました。)

・「アデーレ」を取り戻す際に、ともに働いてくれた弁護士さん。

(ランディ・シェーンベルク弁護士)

この方は、ウィーン出身の高名な作曲家「アルノルト・シェーンベルク」のお孫さん!

シェーンベルクは、ウィーンからナチスの手を逃れ亡命し、スペインなどを経て最後はLAで亡くなっています。

英語だとショーンバーグ、と発音。

(下、 作曲家のシェーンベルクです。(1874 - 1951))



・本当に、ハッピーエンドの映画なのだろうか・・・?


この映画は実話をもとにされたとは書いていますが、

蓋を開けると・・・・

ナチス、クリムトの隠し子、買い取った化粧品会社エスティーローダー、

政治や個人的私利私欲が絡みまくる壮大なスケールの話になっていました。


私では到底書ききれないものとなっています。

調べていくうちに、ウィーン在住の方の素晴らしいブロガーの方に出会いました。

私はこちらで大変勉強させて頂きました。

オーストリアからの目線で、とても分かり易くまとめられています。


ご本人の許可を頂くために、メールでやり取りさせて頂きましたが、

実にパワフルな、素晴らしい女性の方です。

世界を股にかけたお仕事をされ、小さいお子様を海外で育てていらっしゃるお母様でもあります。

(そして、時々、クスッと笑ってしまうような、お茶目なところも好きです。)



英語、ドイツ語と堪能で、芸術が本当にお好きだからこそ、ここまで調べられたのだろうな・・・と感嘆しきり、でした。


私が下手に紹介してしまうと、意図がずれてしまいかねないので・・・・

ぜひ、この「クリムトシリーズ」の一覧記事を、読んでいただきたいな、と思います。


面白くて一気読みできるのですが、全部読んでしまうのがもったいないので

一晩に2記事くらいで止めておいたほどです。




一つ、心に残っている言葉。


『芸術の真の価値・・・・公の場に展示され、沢山の人の心を感動させること・・・

が、見失われるのは、世界にとって大損失である』




映画にも出てくる裁判で、個人所有となってしまい

もう一般人には公開されることがなくなってしまった、

クリムト作「リンゴの木 Apfelbaum I  1912 」。


これも、私はベルベデーレで見ていました。

もう、、、、見ることが出来ないなんて。


芸術に触れることができるのは、人類にとって財産である。



ともすれば、録音やネットで気軽に見て聴いて、

もちろんそれも素晴らしいのですが・・・・

やはり、なまの芸術 = 生きている熱(パワー)に触れたいな、と思ったのでした。



そして、普段、気楽に音楽を聴ける(弾ける)時代に生まれていることも

環境にいることも、やはり感謝だな・・・

と思います。



さて、上記の「舞台はウィーン!」を知ったばかりなので、

今度はモーツァルト記事を読むことにします。楽しみ!


by鎌倉市大船、鎌倉音楽サロン