火災前の、フェニーチェ劇場

旅行の話題の続き。


次はフィレンツェ〜と思っていたら。

イタリアに詳しい方から、こんな画像を教えて頂きました・・・!!


ありがたい・・・・!!!!



フェニーチェ劇場、20世紀末。

火災前のフェニーチェ劇場、貴重な映像です。

これは、イタリアが誇る有名監督「ルキノ・ヴィスコンティ」の

映画「夏の嵐」。



イタリア語では、「Senso」という題名。

(「官能」という意味です。この題名も素敵です。)



原作はカミロ・ボイトの短篇小説『官能』(Senso)、

伊墺戦争を背景に、ヴェネツィアの公爵夫人、そしてオーストリア軍の将校との

道ならぬ恋・・・悲劇?

を描いた、歴史大作映画です。



映画のスタートシーンが、オペラを観ている・・・・

という設定で

この時の舞台が 「火災前のフェニーチェ劇場」

という事なのです。




オペラはジュゼッペ・ヴェルディの

「イル・トロヴァトーレ」。


この、フェニーチェ劇場での冒頭のシーンは結構長く、

次のビデオに続きます。


こちらでは、ボックス席の中の様子もよく描かれています。

現在のこの劇場が建て直されるとき、内装の資料が不足していたため、

この映画(Senso)の映像も参考にされた

とWikipediaにも紹介されています。 



それにしても、さすが、巨匠ヴィスコンティ。

私はヴィスコンティ映画の「ヴェニスに死す」が大好きで

もちろんDVDも持っていて、何度も観ている作品ですが、

芸術的な映像の数々は、人類のお宝だと思っています。



まだyoutubeで流し見しかしていませんが、

この映画もまた見事なセンス!

映像に残しておいてくれて、本当に感謝・・・・!!



これを撮影した時には、まさかフィニーチェ劇場が火災で全焼する事態になるとは思ってもいなかったでしょうけれど・・・。



これ以降は、映画から抜粋させて頂きました。

当時のボックス席の様子。

現在、両端にあるのは、電気ではなく蝋燭になっています。

                                   youtubeより

階段やシャンデリアはもう少しゴージャスになっています。

シャンデリアはヴェネツィアングラス??


壁に、同じような水色が使われています。

      youtubeより、鏡を見ながら、公爵夫人が身だしなみを整えているシーン。


そう、鏡はボックスについていました!

ちゃんと金色のゴージャスなコート掛けも。

鏡はもう少し小さくなっています。

公爵夫人は、アリダ・ヴァリ、という素晴らしい女優さんだそう。



そして、この映画には、アントン・ブルックナー作曲「交響曲7番」

も使われているそうで、

是非じっくり鑑賞したいと思っています。


今回のイタリアは、音楽やファッションなど、新たに素晴らしい交流も広がり、

旅行にたくさんのお土産やプレゼントが付いてきた様で

幸せが倍に増えました!