ブラームス クラリネットソナタ2番


先日は、クラリネット奏者の平井さんと、鎌倉音楽サロンで「クラリネットソナタ第2番」
の合わせをしました。


もともとピアノ曲ではブラームスの後期作品が好きでよく演奏していましたが、
ブラームスが亡くなる前のこちらの曲
「クラリネットソナタ第2番」は、
私にとっては手を出してはいけないような、すこし怖い気持ちを持っていました。


ベートーヴェンもそうですが、亡くなる前に書かれた曲は、死を感じる(天国に近過ぎる)イメージがあって、どう受け止めて良いのか分からなかったのです。



でも今回クラリネットと合わせてみると、これまでと違う世界が見えてきました。


今まで感じていたロマンス、情熱、男性らしさとは全く別のものを感じます。
(同じ時もあるけれど)


とても不思議な音型もたくさん出てきて、
特に半音階でパッセージごとに下がってくる所は、
わずか数小節にこれだけの変化を起こしてしまうの?と驚くことも。


その語り口調も、呟きのような、夢見ているような、過去を振り返ってるいるような。


平井さんとも話していましたが、
なんとなくレーガー(作曲家)に繋がるものも感じます。


なんだかもう、魅力に取り憑かれ、大好きになってしまいました。 


最後は、molto dolce sempre (きわめて、常に dolceで) から、Tranquilloで終わる。まだ1楽章なのに。)



そして幾ら合わせても足りなくて(楽しいのと深いのと)、気付けば6時間が過ぎてしまい…
そのまま、平井さん、のっぽ先生と3人で自宅飲み会に(笑)。

〆は、チャイコフスキーのピアノコンツェルトで大盛り上がり!


秋になり、空気が乾いてきて
音が気持ちよく響くようになりました。



以前から好きなブラームスクラリネットのCD。
日本では馴染みのない、スウェーデン出身のクラリネット奏者です。