ピュイグ・ロジェ先生と青柳いづみこ先生


大学時代に、アンリエット・ピュイグ・ロジェ先生自らが審査され、

選抜でレッスンを受ける事の出来るシステムがありました。

1年間、ほぼ1日をかけてみっちりとレッスンを受け続けたことは、

フランス音楽に初めて触れる私にとって、とても素晴らしい経験でした。



今回、私が皆様にご紹介したいのは、著名な作家でもあり、ピアニストでもある

青柳いづみこ先生  が、ロジェ先生の記事をアップしていらっしゃったものです。


青柳いづみこ先生



ロジェ先生のことを調べようとしても当時インターネットのない時代でもあり、

あまり資料が残されておりません。

Wikipediaの紹介もなんだか物足りなく、あれだけ日本の音楽界に貢献された方なのに、

なんて勿体ない・・・・

と残念であり、悲しく思っておりました。


そんな折、青柳いづみこ先生が、記事にして下さいました!


1986年の「ムジカノーヴァ」、しかも青柳いづみこ先生が、

ロジェ先生にインタビューをされていらっしゃる、とても貴重なお話です。






アンリエット・ピュイグ=ロジェ先生のインタビュー記事(『ムジカノーヴァ』1986年6月号)

インタビュアー 青柳いづみこ先生

             


日本の小さい子供たちが弾くモーツァルトを、どんな風にお感じになりますか?」という私の質問に、先生は次のように答えていらっしゃる。



「日本にオペラ座がないのが、とても残念です。

モーツァルトのピアノ曲は、まず何よりも彼のオペラのイメージなのです。

子供には、ソナタや協奏曲のレコードより、オペラを沢山聴かせたいですね。

ソプラノのヴォカリーズ、女声と男声の重唱、オーケストラ、そしてダンス・・・。

モーツァルトは、勿論立派なフーガだって書けたのですが、彼はそれよりも、旋律を豊かに装飾する方がずっと好きでした。

モーツァルトを弾く上で一番むずかしいのは、音の粒をそろえることではなく、フレージングの曲線をうまく表現することなのですよ 


青柳いづみこ先生の Facebook




全くその通り、、、、とふむふむ頷きながら、拝読させて頂きました。

そして、自分も 作曲家RAVELについて同じように教えて頂いたことを

想い出していました。







この度、畏れ多くも、いづみこ先生に直接コンタクトを取らせて頂き

自分のブログへの掲載許可を頂いていますが、

その際の青柳いづみこ先生からのメールに感謝、感激・・・。



「ありがとうございます!リンク、もちろんです。ロジェ先生は私などよりはるかに親しく接した方々がいらっしゃるので申し訳ないですが。記事の他のページもお送りしますね。」



と、すぐにお返事があり、

なんと、、、

貴重な当時の「ムジカノーヴァ」の紙面お写真を、

わざわざ撮影して送って下さったのです・・!!





もともと、青柳いづみこ先生の大ファンで、ご著書は全て持っておりました。


ピアノ専門でなくても、とても楽しめる御著書。おすすめです。



その方がロジェ先生について記事を書いてくださったのが嬉しくて嬉しくて・・・

しかも、いづみこ先生のインタビュー記事。

そんな雲の上のお方が、見ず知らずの私に真っ先に

「ありがとうございます!」

なんて。


そして、作家活動、ピアニスト、大学教授・・・他にも講演など、ご活躍すぎるほどの方でご多忙なのに、わざわざお写真まで・・・

本当に大感激で、さらにファンになってしまいました。



Facebookなどを拝見しても、温かく丁寧なお人柄が現れており、

周りの方々に愛溢れているのがわかります。



青柳いづみこ先生、心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。





青柳いづみこ先生からいただいた

貴重な紙面写真は、こちらです。


ムジカノーヴァ』1986年6月号


インタビュアー 青柳いづみこ先生




ロジェ先生も、いづみこ先生も、とてもお美しい。

ロジェ先生は「作曲家のメシアンからプロポーズされてお断りした」

という噂が流れていましたが・・・

本当だったのかしら✨??😊